ニュージーランド ラグビーブログ

ニュージーランドと日本を結ぶ 双方向ラグビーブログ

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日本人高校留学生の、ベイオブプレンティラグビーユニオン女子選抜チームの試合

以前にこのブログでも書きましたが、今年、ベイオブプレンティラグビーユニオンの、Secondary School Girls (高校女子選抜)の中に、日本人ラグビー高校留学生が選ばれました。セブンスがオリンピック競技に正式に選ばれて、日本でも女子のラグビー選手の育成が必須となっています。彼女も是非日本代表選手として、オリンピックに出場してほしいと思っています。

ベイオブプレンティラグビーユニオンのSecondary School Girls (高校女子選抜)の試合は、ノースランド、カウンティーズマヌカウ、オークランド、ノースハーバーとの4試合が、9月から10月にかけて行なわれました。日本人留学生は、最初のノースランド戦こそ最後の10分程度の出場でしたが、残りの3試合は先発メンバーとしてほぼフルで出場。ニュージーランドの高校女子としては最高レベルのチームとの対戦を経験していました。

ノースハーバー以外の3チームには残念ながら負けてしまいましたが、最後の試合は練習の成果も出て24対10で勝利。いいシーズンの終わり方をしたと思います。


ロトルアインターナショナルスタジアムで行なわれた、カウンティーズマヌカウ戦を見に行きました。

試合前の練習の後、ドレッシングルームに向うときは、全員で一緒に歩きます。気合と集中力が溢れているのが、遠くからでも伝わってきます。

BOPSSG



あいにくの大雨の中、両チームとも気合十分の中でキックオフ。ベイオブプレンティは思うようにパスがまわらず、相手の早いディフェンスになかなか前へ進めません。相手チームは前半から着実にトライを重ねます。

BOPSSG



9月半ばというのに、雨の影響もあって気温は低く、雨もどんどんひどくなり、コンディションはかなり悪かったです。日本人高校留学生も、雨と汗でずぶぬれになりながら、必死でボールを追っていました。

BOPSSG



大差をつけられた後半でも、大雨で悪くなった視界にしきりに顔をぬぐいながら最後まであきらめずに全力で戦っていました。

BOPSSG



ちなみに、女子の試合はレフリーも女子の方でした。

BOPSSG



試合終了後、今日の試合はどうだった、と聞くと、笑顔で「楽しかったです!」と答えてくれました。日本から一人でやってきて、ラグビー王国の同年代の最高レベルのチームと試合をして、雨と汗でどろどろになりながらも楽しかったと言える。そのパワーと前向きな姿勢に、見ている私も素直に感動しました。

ラグビーシーズンは終わりましたが、今、彼女は、ロトルアのタッチラグビーのチームに入って練習をしています。12月に日本に一時帰国するときは、地元のラグビーチームでまた練習すると言っていました。今年はまだ1年生。来年も是非、高校女子選抜に選ばれてほしいと思っています。





(Kickoff-T)
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スーパー14 ラウンド終了!

14週すべての試合が終了した。結果は以下の通り。
1.Bulls    46ポイント
2.Chiefs    45
3.Hurricanes 44
4.Crusaders 41
5.Waratahs 41
6.Sharks 38
7.Brumbies 38
8.W. Force 36
9.Blues 32
10.Stormers 27
11.Highlanders 26
12.Lions 25
13.Reds 18
14.Cheetahs 12

セミファイナルは、
2位チーフス対3位ハリケーンズ at ハミルトン
1位ブルズ対4位クルセーダーズ at プレトリア
となった。

チーフスはハリケーンズと2週間ぶりに再び対戦。
どちらのチームも相手に不足なし、というより、「この相手なら勝てる!」とお互い思っているような気がする。 チーフスは、主力となるSHのレナード選手、PRのメイ選手が怪我のためセミファイナルには出場できない。CTBのカフイ選手も今のところ出場できるかどうかはわからない。
チーフスもハリケーンズもバックスにスピードとスキルがあり、似ているチームだと思う。
ノヌー選手とスミス選手の連携、ムルアイナ選手、カフイ選手、ドナルド選手などのすばらしいコンビネーションプレイが楽しみである。チーフスのラインアウトがやや心配。
チーフスは、メッサム選手とラティマ選手の二人のFLも良い。
SHのレナード選手がいないのが痛手だ。レナードを欠いてウェプ選手に対抗できるか。

ブルズ対クルセーダーズ。
ブルズは、クルセーダーズを苦手としているのではないか。
ブルズのホーム試合ではあるが、クルセーダーズが一泡ふかせてくれるのではないかと期待している。


最終週(14週)に行われた試合結果は以下の通りである。

Chiefs v Brumbies Hamilton 10-7 (3点差)
Lions v Waratahs Johannesburg 33-38 (5点差)
Blues v Crusaders Auckland 13-15 (2点差)
Reds v Hurricanes Brisbane 28-37 (9点差)
W Force v Highlanders Perth 33-28 (5点差)
Cheetahs v Stormers Bloemfontein 22-28 (7点差)
Sharks v Bulls Durban, SA 26-27 (1点差)

すべての試合が僅差での勝敗となっている。
勝てばセミファイナルに残れるというチームが多かったせいだ。またセミファイナルに関係のない下位のチームでも、最終戦を勝って終わりたい来年につなげたいという気持ち、そしてプロとしての矜持を感じる名試合が多かった。例えばチーフス対ブランビーズ戦。いつもと違って、80分が非常に長く感じた。終了ホイッスルが鳴って「ああー、勝ったー!よかったー」と観ていただけなのにぐったり疲れるほど。
力の均衡したおもしろいスーパー14であった。


セミファイナルを決めたチーフスの3点差にちなんで、ニュージーランド航空が片道$3のハミルトン行きの国内航空チケットを売り出した。
即完売。
今週金曜の夜、また歴史が作られる。




ワールドカップ2011 組み合わせ決定!

2011年ラグビーワールドカップの組み合わせが決定した。

PoolA
ニュージーランド
フランス
トンガ
アメリカ1
アジア1

PoolB
アルゼンチン
イングランド
スコットランド
ヨーロッパ1
プレイオフウイナー

PoolC
オーストラリア
アイルランド
イタリア
ヨーロッパ2
アメリカ2

PoolD
南アフリカ
ウェールズ
フィジー
オセアニア1
アフリカ1


ニュージーランドはフランスと同じプールだ。そして、アジア1で日本がこのプールに入る可能性がある。最も注目のプールだ。

この組み合わせにGraham Henry 監督は、

an intriguing prospect (非常に興味をそそる組み合わせ)

と言ったそうだ。フランスとはリベンジを賭けた因縁の戦いとなる。

ラグビーワールドカップ2011 ニュージーランド の組み合わせ抽選の様子は、以下のサイトから動画で見られる。英語だが、英語がわからなくても見ていて楽しめる内容だと思う。

http://www.rugbyworldcup.com/home/pools/index.html


(Kickoff-T)




あわや?!オールブラックス対マンスター

あぶない試合だった。負けるかもしれないと思った。


アイルランドの伝統あるクラブチーム「マンスター」対オールブラックスの試合。
過去に何度か対戦をしており、1978年には12-0でマンスターがオールブラックスを降した。
30年後の今年、その記念としてグランドスラムツアーの一環として、このマッチメーキングがなされたようだ。
アイルランドもオールブラックスも今週末に、テストマッチを控えているため、この試合にはどちらも主力選手を欠いて臨んだ。

満員のスタジアムには独特の荘厳な雰囲気がある。
照明のおとされた上空に、大きなヘリコプターがやってくる。
スタジアム上空でホバリング。
機体から太いロープがたらされ、ミリタリースーツに身をつつんだ男がするするーとロープをつたっておりてくる。
そのまま、スタジアム中央まで走り、ひざまづき、持っていた黒いバッグからラグビーボールを出し、大会実行委員に渡す。
そう、これが今日のマッチボールだ。
おもしろい演出だ。

そのあと、歴史に残る1978年のオールブラックスとの試合にでた選手達がたちあがり、順番にカメラにうつる。
30年経った今は、おじいさんに近いおっちゃんたちだが、観客は大興奮。スタンディングオベーションが起こる。


テストマッチではないので、国歌斉唱はなし。
オールブラックスがHAKAの準備態勢にはいる。
と、そのとき、オールブラックスのHAKAの前に、マンスターチーム所属のニュージーランド人選手4人のよるHAKA。
ハウレット選手、ティポキ選手など4人の選手によるカマテ。
なかなかいい。
そして、今度はオールブラックスのHAKA。
リードは、この試合で初キャプテンをつとめるウェープ選手。
ウェープのHAKAはいい。声がいい。


試合中も、観客の雰囲気は独特だった。
顔にペインティングをしてビールをあびるように飲みながらパーティのように盛り上がるといういつもの雰囲気とは異なる。
大歓声が起きるのだが、ゴールキックの前にはシーンと水をうったように静まり返る。
オールブラックスが蹴るときも、ブーイングが起こらない。
大人な観客。
汚い野次や嬌声でなく、歓声とともに拍手と歌がスタジアムから湧き出す。


試合内容もよかった。
マンスターの守りが堅く、オールブラックスはなれていないチームのせいもあって、パスがうまくまわらない。
あわや負けるかと思ったが、78分、ロコソコ選手が華麗なステップでぬいてトライ。
なんとか2点差でオールブラックスが勝った。
18-16。

ほぼ互角の力で、やや試合経験の浅いメンバーが多かったオールブラックスが負けていたようなきがするが、唯一勝っていたのがミスドタックルの数。
マンスター Tackles / Missed 27/22に対し、
オールブラックス 24/2
オールブラックスの選手のほうが、個人的な技量が速くうまいので、タックルにつかまらない。
また、反対にタックル技量も高いので、相手をタックルして逃がさない、ということだろうか。

独特の雰囲気のあるいい試合だった。

メンバーは以下の通り。
【オールブラックス】
15 C Jane
14 H Gear
13 A Tuitavake
12 I Toeava
11 J Rokocoko tryx1
10 S Donald tryx1 conx1 PGx2
9  P Weepu
8  L Messam
7  S Waldrom
6  A Thomson
5  J Eaton
4  R Filipo
3  B Franks
2  C Flynn
1  J Mackintosh
16 H Elliot
17 J Afoa
18 B Thorn
19 K Read
20 A Mathewson
21 R Kahui
22 M Muliaina

【マンスター】
15 D Howlett
14 B Murphy tryx1
13 R Tipoki
12 L Mafi
11 I Dowling
10 P Warwick conx1 PGx2
9  P Stringer
8  D Leamy
7  N Ronan
6  J Coughlan
5  M O'Driscoll
4  D Ryan
3  T Ryan
2  F Sheahan
1  F Pucciariello
16 D Fogarty
17 T Buckley
18 M Melbourne
19 B Holland
20 J O'Sullivan
21 M Prendergast
22 J Manning



ああー、それにしても勝ってよかった。
2点差でも勝つのと負けるのでは大違い。
これが、オールブラックスファンの本音。

(Black Kiwi)

スコットランド戦 スカッド

昨日、11月8日に行われるスコッドランド戦のスカッドが発表された。先週香港で行われたワラビーズ戦から、3人のオールブラックステストデビューを含む12人を変更し、今までのオールブラックスと少し違うチームになった。

そしてキャプテンをKeven Mealamu が初めて務める。

今回初めてオールブラックスのテストデビューするのは、サウスランドの Jamie Mackintosh、ワイカトの Liam Messam、カンタベリーの Kieran Readの3人だ。ワイカトの Liam Messamは、以前このブログでもご紹介したが、ロトルアボーイズハイスクール出身の選手で、昨年のワールドカップにも選ばれるかもしれないと言われていた。
http://nzrugby.blog9.fc2.com/blog-entry-143.html

ワイカトからは、Stephen Donald、Richard Kahuiも今回のスカッドに入っている。

リザーブには、Richie McCaw、Dan Carter、Ross Filipo、Andy Ellisなどが入っているし、スコットランドには、昨年のワールドカップで40対0で勝っているので、負けることはないとは思うが、どんな内容の試合を見せてくれるのか、今から楽しみだ。

試合は、ニュージーランド時間の11月9日午前6時15分キックオフだ。


1. Jamie Mackintosh
2. Keven Mealamu (captain)
3. John Afoa
4. Anthony Boric
5. Ali Williams
6. Kieran Read
7. Adam Thomson
8. Liam Messam
9. Piri Weepu
10. Stephen Donald
11. Josevata Rokocoko
12. Ma'a Nonu
13. Richard Kahui
14. Anthony Tuitavake
15. Isaia Toeava

Reserves:

16. Corey Flynn
17. Neemia Tialata
18. Ross Filipo
19. Richie McCaw
20. Andy Ellis
21. Dan Carter
22. Cory Jane

.


トライネーション第1戦 南アフリカ戦①

7月5日(土)ニュージーランド中が、寒さに凍える中、トライネーション第1戦、南アフリカ戦が行われた。
みぞれ混じりの冷たい雨が激しく降るという悪いコンディションの中、試合は行われた。

試合の流れを振り返ってみよう。

試合開始早々、ペナルティキックでオールブラックスが先制。
スプリングボクスもPGを決め、すぐに同点。【3-3】

13分
スプリングボクス、あわやトライ。オールブラックスよく守った。スプリングボクスのオフサイドによるペナルティで、クリア。
今日のスプリングボクスは、危険なプレイが多いと解説者。

20分
PGでオールブラックス3点追加。【6-3】

23分
オールブラックスのオフサイドで、PGをねらうも、スプリングボクスの10番Buth Jamesこれをはずす。【6-3】

23分
カーターペナルティゴールを決め、ポイント。【9-3】

30分
カーターのキックに合わせ、マー・ノヌーがボールをキャッチ。すばやくコンラッド・スミスにパス。カーターへまたパス。トライには結びつかなかったが、華麗な連係プレイ。この美しいパス回しが、いたるところでみられた試合であった。

この時点でLineout Wonは、オールブラックスが7、スプリングボクスは0。

36分
ブレイクアウトからハバナへパス。ハバナ、速い!カーター追いつけなかった。ハバナのトライ。コンバージョン×。【9-8】

~ハーフタイム~

42分
9番エリス、自分で持って走り、かなりの距離をゲイン。スプリングボクスのディフェンスがすばらしい。

43分
カーターからトニー・ウッドコックへのパス。回り込んだカーターへ再びパス。→ブラッド・ソーン→ジェロム・カイーノ。
カイーノ、パスするとみせかけるフェイントをつかって自らトライ。
カーターのコンバージョン○ 【16-8】

両チームとも選手がかなり熱くなっており、つかみかかったりの小競り合いがすぐに起きる。観客もヒートアップ。


世界最強のチームの試合、スピードが違う。
ラックやモールからボールが出るのも早い。そして、度々ターンオーバーが起きる。
スプリングボクス、ラインアウトがよくない。オールブラックスもよくないが、スプリングボクスのほうがもっとよくない。コンディションが悪く、雨でボールがすべるのに加え、手がかじかんで感覚がなくなってしまっているのだろう。ノックオンも多い。
選手が手に息をふきかける姿をよくみた。

50分
pickup &goで少しずつ前進するも、スプリングボクスのバーガーのナイスタックルで、ウッドコックがノックオン。悔しそうな顔。
スプリングボクスのスクラムから、ボールが出る。カーターのナイスタックル。そして、瞬時に起き上がり自分のポジションに戻り、次の瞬間にはナイスキックでクリア。まるでカーターが何人もいるよう。神出鬼没。やっぱりカーターは天才だ。

57分
カーターのチップキックに合わせて、ノヌーとカイーノが走る。カイーノ、うまくキャッチしてトライ。
しかし、審判にオフサイドの反則を宣言される。
カーターのキックの位置よりも前にいたとのオフサイド。だが、ビデオで観てみると、明らかにカーターよりも後ろから走り出している。オフサイドでなく、間違いなくオンサイド。幻のトライであった。

70分
スプリングボクスのバーガー、マクドナルドへのアーリータックルでPGをゲット。カーターが決めて3点追加。【19-8】

74分
カーターのキックインチャージ。あわやトライを、ハバナがガード。
カーターの手がハナバのわきからはいっていたので、トライにみえなくもなかったが、審判の判断で5mスクラムとなった。スクラムから、キャプテンmロドニー・ソイアロが持っていくが、これもガードされる。

79分
スプリングボクスが攻める。あと1トライとれば、ボーナスポイントがとれる。もう少しのところで、ハバナ痛恨のノックオン。

試合終了。
19対8でオールブラックスの勝利。

いい試合であった。
トライネーションはやはり一番おもしろい。
ワールドカップの覇者を、オールブラックスはリッチーを欠いた状態で、降した。

新メンバーの一人、アダム・トンプソン6番が非常にいい動きをしていた。また、これも新メンバー、ラディ・ウルフという若い選手が活躍。
こうやってどんどん新しいいい選手を登用するのがヘンリー監督のやりかただ。

Three of the match(この試合での3人のいい選手)に選ばれたのは、キャプテンのソアイロ選手、トンプソン選手、カイノ選手。

オールブラックスとスプリングボクス、どちらもディフェンス力は互角であったが、攻撃力がオールブラックスのほうが勝っていたように思う。
オールブラックスの攻撃がうまいので、スプリングボクスがペナルティをたくさんとられたのであろう。

フラットラインからの華麗なパスつなぎ、そのラインにソーンやウッドコックなどフォワードもちゃんと追いついてはいっているのがほれぼれする。

オールブラックスばんざい!

テリトリー、ボールの保持率ともに、オールブラックスが55%、スプリングボクスが45%程度。
ブレイクダウン AB115- SA71
Against Throw AB1- SA7
Missed Tackle 14-14

オールブラックスのスカッドは以下の通りです。


1. Tony Woodcock
2. Andrew Hore
3. Greg Somerville
4. Brad Thorn
5. Ali Willliams
6. Adam Thomson
7. Rodney So’oialo (c)
8. Jerome Kaino
9. Andy Ellis
10. Dan Carter
11. Rudi Wulf
12. Ma’a Nonu
13. Conrad Smith
14. Sitiveni Sivivatu
15. Mils Muliaina

Reserves:

16. Keven Mealamu
17. Neemia Tialata
18. Anthony Boric
19. Sione Lauaki
20. To be named
21. Stephen Donald
22. Leon MacDonald

(Black Kiwi)




2008オールブラックスの試合を観た感想

2週間前から、2008年度のオールブラックステストマッチが行われている。
6月7日(土)は、アイルランド戦。
6月14日(土)には、イングランド戦が行われた。

【アイルランド戦】

昨年、ワールドカップでフランスに負けてから、実に久しぶりのオールブラックステストマッチであっ

た。では、今年度チーム結成から1週間ほどしかたっていなかったこともあり、チームとしてまだ練

習が足りない気がした。また、試合当日の天候の悪さや寒さが、どちらのチームのプレイにも影響

したのかもしれない。
しかし、アイルランドもオールブラックスも、どちらのディフェンスもよかった。
オールブラックスは、昨年までのフラットラインによるパスを右左に大きく回していく、速い攻撃でな

く、この試合ではpick up and goを多様していた。これはヘンリー監督の作戦であろう。
パスなどの練習不足を補うためと、悪天候に対応しミスを少なくするための作戦であろうか。
とにかく寒い、寒い、寒いウェリントン。
フリージング!と解説のトニー・ジョンソン氏が何度も言っていたのが印象的であった。
控えの選手達も寒さのため、花見のときにつかうような青いビニールシートを何人かでまとまって

かぶってふるえていた。
試合終了後のインタビューで、アイルランドのオドリスコール選手が歯をガチガチ言わせていた。

ダニエル・カーターの調子が今ひとつだったように思う。
寒さのためか、ユニフォームの下に長袖のシャツを着ていた。
試合を観戦していた人によると、前半のキックがはいらなかったのは、かなりの向かい風が吹いて

いたためらしい。TV観戦していた分にはそれはわからなかったのだが。

ニュージーランド21 アイルランド11


【イングランド戦 第1戦】
激しい面白い試合であった。
どちらのFWも押しが強くあたりが激しい。
やはり、オールブラックスのほうが一枚うわてか。

オールブラックス、アイルランド戦よりもずっとまとまっていた。
FWとBKのバランスがとれ、どう攻めるのかが相手チームには読みにくい。強かった。

2トライを決めたイングランドのオジョー選手が速い!
ナイジェリア出身。デビュー戦だとか。
フィジアンのシビバツ選手がおいつけないスピードであった。

カーター、この試合ではパーフェクト。
最後10分程度を残し、ドナルドにかわるまで、キックは完璧であった。

また、マー・ノヌー選手がすばらしい活躍。
速さとステップでうまく抜いてぐいぐい責める従来の強さに加え、パスがうまくなった。
ウマガとのコンビもよかったが、コンラッド・スミス選手のセンターコンビもいいのではないか。

W杯で2位だったイングランドとオールブラックスの試合をみて思った。
やはり、オールブラックスは世界一強い。

トライネーションのサウスアフリカ戦、新ディーン監督率いるオーストラリア戦が楽しみだ。

ニュージーランド37 イングランド20




日本がトンガに勝ったのもうれしいニュースである。

(Black Kiwi)

NZU 20 トライアルマッチ

スーパー14も中盤を過ぎて、チーフスも連勝。現在4位と、ワイカト、ベイオブプレンティ地域は沸いている。ただ、他のチームのオールブラックスの主要選手の怪我が心配されるところだ。Dan Carterは6週間出られないようだし、Joe Rokocokoも手首の手術で4ヶ月間出られないとのことだ。スーパー14で採用されている、experimental law variations (ELVs) は、スーパー14のコーチ達のポジティブな評価を受けて、IRBの5月のミーティングで他の国での採用をどうするかを議論するということだが、ゲームを見ていると、ルール改正後の選手の負担は相当なものがあるように思う。

そんなラグビーシーズンが本格的に始まったニュージーランドで、New Zealand Under 20のトライアルのスカッドが発表された。40名のメンバーは、ロトルアボーイズハイスクールで、4月7日から12日まで合宿を行っている。そして、今日、ロトルアボーイズハイスクールでトライアルマッチが行われた。

ちょうど学校の昼休みだったこともあり、ギャラリーは一杯。道路わきに車を止めて観戦している人たちも多かった。

April 2008 039


April 2008 015


April 2008 021-1


April 2008 033


April 2008 042-1


April 2008 012-1


この合宿の後、26名が、6月にウエールズで行われるジュニアワールドチャンピョンシップに向けて選抜される。


U20の40名のスカッドは以下の通り。

*Ben Afeaki (North Harbour),
*Rodney Ah You (Canterbury),
Samuel Anderson-Heather (Otago),
Kurt Baker (Manawatu),
*Luke Braid (Bay of Plenty),
*Matthew Cameron (Waikato),
Derek Carpenter (Northland),
*Ryan Crotty (Canterbury),
*Thomas Crowley (Otago),
*Ash Dixon (Hawke's Bay),
*Paea Fa’anunu (Auckland),
Piula Fa'asalele (Counties Manukau),
Kaipati Gaualofa (Wellington),
Roy Griffin (Northland),
*John Hardie (Southland),
Michael Harris (North Harbour),
Grayson Hart (Auckland),
oe Hill (Wellington),
Mark Jackman (Hawke's Bay),
*Daniel Kirkpatrick (Wellington),
Matthew Luamanu (Wellington),
*Quentin MacDonald (Tasman),
James Marshall (Tasman),
Sam Monaghan (Canterbury),
Simon Munroe (Auckland),
Ash Parker (Wellington),
Michael Peterson (Southland),
Hugh Reed (Hawke's Bay),
*Trent Renata (Waikato),
*Peter Saili (Auckland),
Aaron Smith (Manawatu),
*Chris Smith (North Harbour),
Toby Smith (Waikato),
Tutu Tairea (Auckland),
Suliasi Taufalele (Counties Manukau),
Andre Taylor (Manawatu),
Matthew Todd (Canterbury),
*Josh Townsend (Otago),
*Sam Whitelock (Canterbury),
*Jackson Willison (Waikato)

*=2007年U19メンバー


(Kickoff-T)

チーフス対ブルズ

先週末、ロトルアインターナショナルスタジアムに、スーパー14の、チーフス対ブルズの試合を観に行った。

チーフス対ブルズ

当日は天気もよく、暖かく、絶好のラグビー観戦日和。7時半からのキックオフの前に、カーテンレーザーとして、地元、ロトルアボーイズハイスクールの1st ⅩⅤ(1軍)とManurewa High Schoolの試合が、5時半から行われた。

チーフス 対 ブルズ

このブログでも何度かご紹介したが、ロトルアボーイズハイスクールの1st ⅩⅤは、過去に3回ニュージーランドで全国優勝。その他の年も、2位、3位、4位などまで進んだことのある、ニュージーランドでも有名なラグビー強豪高校だ。日本のサニックスワールドユース大会でも優勝したことがある。高校生とはいえ、体も大きく、スキルのレベルも高い。ロトルアボーイズハイスクールの1st ⅩⅤ出身だ、と言えば、ニュージーランドのラグビー界ではある程度の評価を得られるし、地元ロトルアの小学生にとっては、ロトルアボーイズハイスクールの1st ⅩⅤに入ることが夢だというこどもたちも多い。

試合の結果は、ロトルアボーイズハイスクールが勝った。途中ミスも出て、流れがManurewa High Schoolに傾いたこともあったが、最後は逃げ切った。今年の1st ⅩⅤは昨年よりもいいチームのようだ。この試合が今年最初の試合だった。今後の試合も期待している。

Chiefs vx Bulls


メインイベントのチーフス対ブルズは、43対27でチーフスの勝利。前半ブルズがリードし、チーフスが追いかける展開だったが、40分直前にトライを決め、12対10で折り返し。後半は、31点を追加し余裕で勝利した。

イースターホリデー中ということもあり、たくさんの観客でごった返しているのかと思っていたが、グランドスタンドは4割も埋まっていない。ロトルアでは今年のスーパー14はこの1試合しかないにもかかわらず、空席のほうが目立った。昨年の1月のブルーズとのプレマッチは8割がた埋まっていたように思う。

Chiefs vs Bulls Photo


チーフス現在13ポイントで9位。トップのクルセーダーズは29ポイントだが、4位のフォースが19ポイント、5位のハリケーンズが18ポイントなので、今後の展開次第でまだ何とかなりそうだ。




(Kickoff-T)

HSBC アジア5ネーションズ

JRFUのサイトでも発表になっているのでご存知の方も多いだろうが、IRBの発表によると、アジア5カ国の「アジアン5ネーションズ」が開催されることが決定した。5カ国とは、日本、香港、カザフスタン共和国、韓国とThe Arabian Gulf で、2008年4月から5月にかけて、5週間で行われる予定だ。IRBによると、アジア地域のラグビーの発展のためと、ワールドカップなどのワールドクラスの大会へのパスウェーになるだろう、ということだ。大手スポンサーとの契約、テレビ放映権なども決定しているようだ。この大会により、今後は、中国やインドなどの国へのラグビーの普及も目指しているとのこと。


(the Arabian Gulf とは、The Arabian Gulf rugby union team ( http://en.wikipedia.org/wiki/Arabian_Gulf_rugby_union_team )のこと。もしthe Arabian Gulf について、詳しい方がいらっしゃったら教えてください。よろしくお願いします。)


(Kickoff-T)

スーパー14 2008開幕まで1ヶ月

2月15日からいよいよ、2008年のスーパー14が始まる。開幕戦は、クライストチャーチでのクルセーダーズ 対 ブランビーズのゲームだ。スカッドは12月に発表になっている。また、ルールの変更も発表されている。

ただ、どうもいつもの熱気がファンから感じられない。昨年10月のワールドカップセミファイナルでの敗戦から、「ラグビーはしばらく見ない」と言っているニュージーランド人も多く、あの時のショックが今だにトラウマとなっているように感じる。ファンがオールブラックス、そして、ニュージーランドラグビーに対して自信を失っているようにも感じる。しかし、ゲームが始まれば、おそらく例年通り皆、熱く地元のチームを応援し、結果に一喜一憂するのだろう。ニュージーランド人のDNAに組み込まれたラグビーへの情熱は、そう簡単には失われないと思う。このスーパー14が、ニュージーランドラグビーファンのトラウマを癒してくれることを願っている。

スーパー14日程は以下の通り。

15 Feb Crusaders v Brumbies (Christchurch) 7:35 pm
15 Feb Reds v Highlanders (Brisbane) 10:05 pm
16 Feb Sharks v W Force (Durban, SA) 6:10 am
16 Feb Blues v Chiefs (Auckland) 7:35 pm
16 Feb Waratahs v Hurricanes (Sydney) 9:40 pm
17 Feb Stormers v Bulls (Cape Town) 4:00 am
17 Feb Cheetahs v Lions (Bloemfontein) 6:05 am
22 Feb Hurricanes v Reds (Wellington) 7:35 pm
23 Feb Cheetahs v W Force (Bloemfontein) 5:00 am
23 Feb Bulls v Crusaders (Pretoria) 7:05 am
23 Feb Chiefs v Waratahs (Hamilton) 7:35 pm
23 Feb Brumbies v Highlanders (Canberra) 9:40 pm
24 Feb Sharks v Stormers (Durban, SA) 4:00 am
24 Feb Lions v Blues (Johannesburg) 6:05 am
29 Feb Hurricanes v Chiefs (Wellington) 7:35 pm
01 Mar Lions v W Force (Johannesburg) 5:30 am
01 Mar Stormers v Crusaders (Cape Town) 7:35 am
01 Mar Highlanders v Waratahs (Dunedin) 7:35 pm
01 Mar Brumbies v Reds (Canberra) 9:40 pm
02 Mar Cheetah v Blues (Bloemfontein) 4:00 am
02 Mar Bulls v Sharks (Pretoria) 6:05 am
07 Mar Highlanders v Hurricanes (Dunedin) 7:35 pm
07 Mar Waratahs v Brumbies (Sydney) 9:40 pm
08 Mar Bulls v Lions (Pretoria) 6:05 am
08 Mar Chiefs v Cheetahs (Hamilton) 7:35 pm
08 Mar Reds v Stormers (Brisbane) 10:05 pm
09 Mar Sharks v Blues (Durban, SA) 6:10 am
09 Mar W Force v Crusaders (Perth) 9:00 pm
14 Mar Chiefs v Stormers (Hamilton) 7:35 pm
14 Mar Brumbies v Hurricanes (Canberra) 9:40 pm
15 Mar Blues v W Force (Albany) 5:30 pm
15 Mar Crusaders v Cheetahs (Christchurch) 7:35 pm
15 Mar Reds v Bulls (Brisbane) 10:05 pm
16 Mar Lions v Sharks (Johannesburg) 4:00 am
16 Mar Bye - Waratahs/Highlanders
21 Mar Crusaders v Waratahs (Christchurch) 7:35 pm
21 Mar Brumbies v Cheetahs (Canberra) 9:40 pm
22 Mar Highlanders v W Force (Queenstown) 2:30 pm
22 Mar Blues v Stormers (Auckland) 5:30 pm
22 Mar Chiefs v Bulls (Rotorua) 7:35 pm
23 Mar Lions v Reds J (ohannesburg) 4:00 am
23 Mar Bye - Hurricanes/Sharks
28 Mar Hurricanes v Crusaders (Wellington) 7:35 pm
28 Mar Waratahs v Cheetahs (Sydney) 9:40 pm
29 Mar W Force v Stormers (Perth) 12:00 am
29 Mar Chiefs v Highlanders (Hamilton) 5:30 pm
29 Mar Blues v Bulls (Auckland) 7:35 pm
30 Mar Sharks v Reds (Durban, SA) 4:00 am
30 Mar Bye - Brumbies/Lions
04 Apr Highlanders v Lions (Dunedin) 7:35 pm
04 Apr Brumbies v Chiefs (Canberra) 10:40 pm
05 Apr W Force v Bulls (Perth) 12:45 am
05 Apr Hurricanes v Sharks (Wellington) 7:35 pm
05 Apr Waratahs v Blues (Sydney) 10:40 pm
06 Apr Cheetahs v Reds (Bloemfontein) 3:00 am
06 Apr Bye - Crusaders/Stormers
11 Apr Highlanders v Sharks (Dunedin) 7:35 pm
12 Apr Crusaders v Lions (Christchurch) 5:30 pm
12 Apr Blues v Brumbies (Auckland) 7:35 pm
12 Apr W Force v Waratahs (Perth) 11:05 pm
13 Apr Stormers v Cheetahs (Cape Town) 1:00 am
13 Apr Bulls v Hurricanes (Pretoria) 3:05 am
13 Apr Bye - Reds/Chiefs
18 Apr Chiefs v Crusaders (Hamilton) 7:35 pm
18 Apr Reds v W Force (Brisbane) 9:40 pm
19 Apr Waratahs v Lions (Sydney) 7:30 pm
19 Apr Brumbies v Sharks (Canberra) 9:40 pm
20 Apr Bulls v Highlanders (Pretoria) 1:00 am
20 Apr Stormers v Hurricanes (Cape Town) 3:05 am
20 Apr Bye - Blues/Cheetahs
25 Apr Crusaders v Blues (Christchurch) 7:35 pm
25 Apr Brumbies v Lions (Canberra) 9:40 pm
26 Apr Chiefs v Reds (Hamilton) 7:35 pm
26 Apr Waratahs v Sharks (Sydney) 9:40 pm
27 Apr Cheetahs v Hurricanes (Kimberly) 1:00 am
27 Apr Stormers v Highlanders (Cape Town) 3:05 am
27 Apr Bye - W Force/Bulls
02 May Crusaders v Sharks (Christchurch) 7:35 pm
02 May Reds v Blues (Brisbane) 9:40 pm
03 May Cheetahs v Highlanders (Bloemfontein) 5:10 am
03 May Hurricanes v Lions (Wellington) 7:35 pm
03 May W Force v Chiefs (Perth) 9:40 pm
04 May Bulls v Waratahs (Pretoria) 1:00 am
04 May Stormers v Brumbies (Cape Town) 3:05 am
09 May Hurricanes v W Force (Wellington) 7:35 pm
10 May Bulls v Brumbies (Pretoria) 5:10 am
10 May Highlanders v Blues (Dunedin) 7:35 pm
10 May Reds v Crusaders (Brisbane) 9:40 pm
11 May Sharks v Cheetahs (Durban, SA) 1:00 am
11 May Lions v Chiefs (Johannesburg) 3:05 am
11 May Stormers v Waratahs (Cape Town) 5:10 am
16 May Blues v Hurricanes (Auckland) 7:35 pm
16 May W Force v Brumbies (Perth) 11:05 pm
17 May Crusaders v Highlanders (Christchurch) 7:35 pm
17 May Reds v Waratahs (Brisbane) 9:40 pm
18 May Lions v Stormers (Johannesburg) 1:00 am
18 May Cheetahs v Bulls (Bloemfontein) 3:05 am
18 May Sharks v Chiefs (Durban, SA) 5:10 am

(Kickoff-T)









ワールドカップも終わった

ラグビーワールドカップ2007が終わった。

南アフリカの優勝は多くの人が予想していただろう。でも、その後ろで、多くの予想外の結果があった。

オールブラックスのクオーターファイナルでの敗退は、その最も大きな結果の一つだろう。10月の第2週は、ニュージーランド中が沈んだ雰囲気だったし、なぜ負けたのかについて、ニュージーランドの人のほとんどが話題にしていた。オールブラックスが負けた時点で今回のワールドカップは終わった、と言っていたファンも多い。

決勝戦。南アフリカとイングランドの選手の顔を見ていて、オールブラックスの強さに疑いはないけれど、やはり、この2チームの選手達に比べて、オールブラックスの選手には、何かが決定的に足りなかった、と感じた人も多かったに違いない。なぜ、勝てなかったのか。なぜ、南アフリカとイングランドが決勝戦にでているのにオールブラックスはそこにいることができなかったのか。決勝戦を見ながら、何かを感じた人もいると思う。

ニュージーランドヘラルド紙に、Sean Fitzpatrick 氏のワールドカップへのコメントが載っていた。

「今回のワールドカップでオールブラックスになりが足りなかったかを考えた時に、メンタルタフネスだ、と答えることに同意する人は多いだろう。では、なぜ他のチームに比べて、メンタルタフネスに問題があったのか。どうすればメンタルタフネスを強化することができるのか。」

Sean Fitzpatrick 氏は結論として

「オールブラックスの選手は、エアニュージーランドカップやスーパー14などの試合にもっと出て、試合数をもっとこなして、そこでメンタルタフネスを強化すべきだ。」と言う。

「ローテーションポリシーの名の下に、オールブラックスの選手達がコンペティションに出ないことで、自らオールブラックスの価値を下げているのではないか。なぜ、今年のエアニュージーランドカップのセミファイナル、ウエリントン対クライストチャーチ戦に、クライストチャーチでいい天気だったにもかかわらず7,500人しか観客が集まらなかったのか?オールブラックスの選手達が出ていなかったからではないのか? Richie McCaw が昨年何試合に出場したか。わずか20試合程度だ。ラグビーの試合が多すぎると言う人もいる。でも、年間25試合と言うのは、そんなに多いとは思わない。選手を疲れさせてはいけないと言う意見もあるだろう。でも、今回のワールドカップの他のチームを見るとわかるが、イングランドも南アフリカも、年間を通して同じチームで同じプレーヤーで戦っている。オールブラックスの選手が、クラブチームやプロビンシャルレベル、スーパーラグビーレベルでプレーしてこそ、ワールドカップで勝てるだけのメンタルタフネスを身につけることができると確信している。」

また、Tana Umaga は、以下のように言っている。

「オールブラックスは、今までゲームプランを改める必要がある。確かに効果的な部分もあるだろうが、できるだけミスを少なくするという観点から見ると疑問がある。ヨーロッパのスタイルはミスをしないスタイルで、これこそオールブラックスに必要な部分だ。オールブラックスが世界一のチームであることは疑いないが、ワールドカップでのアプローチは変える必要がある。敵陣にある程度攻め込んだら、単にトライを狙うだけではなく、考えられるあらゆる方法をためすべきだ。」

先日、日本でラグビーのコーチをしている方からメールをいただいたが、ワールドカップを見ていて、ディフェンスが強化され過ぎていてキッキングゲームが多く、見ていて昔ほど盛り上がらないというような内容だった。確かに決勝戦も結局ノートライ。相手のペナルティーが得点に結びつく試合だった。オールブラックスのように、単にトライを取るために、という試合運びでは勝てなくなってきているのかもしれない。

メンタルタフネス。これは、オールブラックスだけの問題ではないように感じる。ご存じない方も多いかもしれないが、今年の4月には、世界最大のヨットレース、アメリカズカップもヨーロッパで行われ、ニュージーランドは決勝戦にまでは進んだのだが、結局カップを取り戻すことができなかった。ヨットのチーム、「チームニュージーランド」にも、技術的な問題、クルーの問題、金銭的な問題などいろいろあるだろうが、ラグビーと同様に、メンタルタフネスにも問題があったのではないかと感じる。最後のレースなどは、わずか1秒差だった。

これから4年後のニュージーランドでのワールドカップに向けて、またいろいろな選手も出てくるだろうし、コーチやスタッフも変わるだろう。また、4ヵ月後にはスーパー14も始まる。今回カップが取れなかった以上、また全てが「カップに向けて」の道となる。2011年は、自国開催で優勝となることを、オールブラックスファンとしては祈っている。


(Kickoff-T)



Dream is over

It's hard to believe.
(信じられない)

テレビアナウンサーから、試合後開口一番出た言葉だ。

一抹の不安はあったけれど、まさか本当に負けるとは誰もが思っていなかっただろう。テレビでも、フランスは予期せぬ勝利を手に入れた、と言っていたし、クオーターファイナルをテレビで見てから、その日のフライトでフランスに飛ぶ予定だ、というオールブラックスファンのリタイアした夫婦がテレビに出ていたが、奥さんは泣いていた。

世界最強のチームだと思う。いまでもそう思う。それが、今までで最低の結果に終わってしまった。絶対に合格間違いなし、とA判定を模擬試験で何度ももらいながら第一志望大学に不合格だった受験生の気持ちはこんな感じなのだろうか。大学受験の浪人は1年間だが、オールブラックスは、今から4年間の浪人生活だ。ファンもそれに付き合うことになる。Graham Henry が2007年の10月を目指して作り上げてきた最強チーム。これ以降、こんないいチームが出てくるかどうか、わからない。浪人生も年を取るし、敵も力をつける。大きな大きな優勝のチャンスを逃してしまった落胆は大きい。

トライは2トライずつ。コンバージョンを1つはずしたのが痛いが、ポジションは71%、テリトリーは63%と、数字の上では圧倒的な強さを示していたのに、勝てなかった。

確かに、Luke McAlister のシンビンと、フランスのトライ前のフォワードパスを見逃したレフリーに対する、オールブラックスファンとしての不満はある。TV3のアンケートでも、「オールブラックスが負けた原因は?」との問いに、チームやコーチを抜いて「レフリー」が55%でダントツ1位になっていたのは事実だ。Bebo というソーシャルネットワーキングサービスのサイトでは、レフリーに対する批判がかなりの数書き込まれているという話もある。でも、それでも勝ってほしかったし、レフリーを理由にはできないと思う。試合後の会見でも、Richie McCaw は何度も目を押さえていたけれど、Graham Henry も含めて、レフリーへの不満は口にしていない。「ここまでくれば、きちっとするべきことを試合中にしたチームが勝つ。我々にはそれができなかったし、フランスはそれをやったということだ。」とGraham Henry は言っていた。ファンとしての気持ちはわかるし、今後のラグビー界のために客観的にレフリーの批判をするのならいいと思うが、勝敗の原因を単にレフリーに求めることはしたくないと思う。

日曜日、試合が終わったとたんに、ニュージーランド人の友達から電話がかかってきた。そのときも、「Unbelievable」という言葉が何度も使われた。今日、月曜日、週末明けの仕事が始まって、ロトルアボーイズハイスクールの留学生担当者からメールが来た。こんにちは。の挨拶の後、
I imagine that the boys are pretty shocked about the rugby as I am myself!!! We should have won that game.
((ラグビー留学している)ボーイズたちは、ショックだろうと思う。私もだ!!オールブラックスは勝てたゲームだった。)との文章から仕事のメールが始まっていた。また、タウランガのある英語学校の校長先生からもメールが来た。
I am also very sad and we need to see happy people to feel good about life again. I cannot believe the results of AB’s
(私もとても悲しくて、楽しそうな人々に会って気分を盛り返す必要がある。オールブラックスの結果は信じられない。)と書いてあった。

今だに気持ちが沈んでいるというオールブラックスファンもたくさんいるだろうし、体調を崩して仕事を休んでいる人もいるだろう。先にテレビに出ていたリタイアした夫婦の奥さんの一言がまだ気休めになるかもしれない。

「オーストラリアも負けたのがせめてものなぐさめだよ」

(Kickoff-T)

フランス戦 スカッド発表

ニュージーランド時間の7日朝行われるフランス戦のスカッドが発表になった。

Graham Henry によると、かなり悩んだ選択だったようだ。Dug Howlett がはずれて、フィジアンの2人、Sitiveni Sivivatu とJosevata Rokocoko が選ばれているのも、悩みに悩んだ結果だったようだ。ルーマニア戦で活躍したKeith Robinson は、「クオーターファイナルに出なければ、それ以降の試合には選ばれないだろう」とGraham Henry は言っていたようだ。怪我が心配されたDan Carter も何とか出場している。リザーブのNick Evans がどういうプレーを見せてくれるのか、どのタイミングでNick Evans が出てくるのか、このあたりが試合内容に影響しそうだ。

オールブラックスが勝つとは思うが、1999年のセミファイナルでフランスに負けているだけに、序盤戦からリードする展開で、安心して最後まで試合を見たい。

クオーターファイナルだけではなく、セミファイナル、ファイナルも視野に入れて選ばれているのだろう。これからの3試合、誰が出るのかも見所だ。

スカッドは以下の通り。

1. Tony Woodcock
2. Anton Oliver
3. Carl Hayman
4. Keith Robinson
5. Ali Williams
6. Jerry Collins
7. Richie McCaw (captain)
8. Rodney So’oialo
9. Byron Kelleher
10. Dan Carter
11. Sitiveni Sivivatu
12. Luke McAlister
13. Mils Muliaina
14. Josevata Rokocoko
15. Leon MacDonald

Reserves:

16. Keven Mealamu
17. Neemia Tialata
18. Chris Jack
19. Chris Masoe
20. Brendon Leonard
21. Nick Evans
22. Isaia Toeava



(Kickoff-T)





8強 出そろう

ラグビーワールドカップのプールステージが終わり、クオーターファイナルに進出する8チームが決定した。

プールAからは、南アフリカ(プールステージ19ポイント)とイングランド(14ポイント)。イングランド対トンガの試合前に、トンガからの移民が初のクオーターファイナル進出に向けて熱の入った応援をニュージーランド各地で繰り広げていたが、36対20でトンガはあっさりと負けてしまった。私の隣人もトンガからの移民だが、試合前はかなり興奮していたようだ。

プールBからは、オーストラリア(20)とフィジー(15)。ジャパンが31対35と善戦したフィジーが8強に残り、ウエールズが出られなかったのは、この大会最大の番狂わせだった。この結果を受けて、「ジャパンの今後に期待できる」と考えるのか、「今大会でもう少し頑張っていれば、ひょっとしたらジャパンも。。。」と考えるかはさておいて、ウエールズ戦でのフィジアン達の戦いぶりはすばらしかった。

プールCはニュージーランド(20)とスコットランド(14)。スコットランド対イタリアも18対16と、どちらが勝ってもおかしくない試合だった。

プールDからは全勝のアルゼンチン(18)とフランス(15)がクオーターファイナルに進出。このプールのアイルランドが大会前の評判に比べてかなり期待はずれだったのも、今大会の意外な点と言える。また、フランスが1位で出てくるだろうと誰もが思っていただろうが、アルゼンチンがフランスに勝って1位通過したことで、ニュージーランドはクオーターファイナルでフランスと戦うことになった。

8強を整理すると、1位通過が、南アフリカ、オーストラリア、ニュージーランドとアルゼンチン。このうち、プールステージで全試合ボーナスポイントを取ってフルポイントで通過したのが、オーストラリアとニュージーランド。南アフリカはイングランド戦で、0点に抑えながら3トライでボーナスポイントが取れなかった。各プール2位が、イングランド、フィジー、スコットランドとフランス。こうしてみてみると、南半球のチームが1位通過、フィジーを除いて北半球のヨーロッパ勢が2位通過となっている。アイルランドの結果もそうだが、この大会は、6ネーションズに参加しているチームの活躍があまり見られない。逆に、南半球の時代を感じさせる結果と、今のところはなっている。

今週末に行われるクオーターファイナルは、
オーストラリア 対 イングランド
ニュージーランド 対 フランス
南アフリカ 対 フィジー
アルゼンチン 対 スコットランド
と、ほぼ、北半球対南半球の組み合わせとなっている。

これで1位通過の4チームが全て勝つようなことになれば、セミファイナルからは完全に南半球チームの戦いとなる。

ディフェンディングチャンピョンのイングランドは、前大会決勝戦で、延長につぐ延長で劇的ドロップゴールで勝利したオーストラリアに対して、クオーターファイナルで負けるわけにはいかないし、開催国のフランスもいいところを見せてほしい。また、勢いに乗るフィジーとアルゼンチンが、南アフリカ、スコットランドにどのような内容の試合を見せてくれるのか楽しみだ。

さて、オールブラックスだが、Sione Lauaki がルーマニア戦での危険タックルで2週間の出場停止でフランス戦には出られない。また、回復に向かっているとは言え、Daniel Carter の怪我の具合も心配されている。フランスのコーチBernard Laporte も、「オールブラックスには勝てる」と言っているらしいし、ルーマニア戦を見ていても、100%満足のいく試合内容ではなかったオールブラックス。毎大会優勝と言われながら勝てない原因を今大会も引きずっているのか、それとも、そんなファンの心配が杞憂に終わるのか。ここからは負ければ終わりの勝負。セミファイナルに不安を抱かせないような勝ち方を是非見せてほしい。週末に向けてニュージーランド全土が少しずつ緊張に包まれていってるのを感じる。

(Kickoff-T)
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