ニュージーランド ラグビーブログ

ニュージーランドと日本を結ぶ 双方向ラグビーブログ

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ワールドカップも終わった

ラグビーワールドカップ2007が終わった。

南アフリカの優勝は多くの人が予想していただろう。でも、その後ろで、多くの予想外の結果があった。

オールブラックスのクオーターファイナルでの敗退は、その最も大きな結果の一つだろう。10月の第2週は、ニュージーランド中が沈んだ雰囲気だったし、なぜ負けたのかについて、ニュージーランドの人のほとんどが話題にしていた。オールブラックスが負けた時点で今回のワールドカップは終わった、と言っていたファンも多い。

決勝戦。南アフリカとイングランドの選手の顔を見ていて、オールブラックスの強さに疑いはないけれど、やはり、この2チームの選手達に比べて、オールブラックスの選手には、何かが決定的に足りなかった、と感じた人も多かったに違いない。なぜ、勝てなかったのか。なぜ、南アフリカとイングランドが決勝戦にでているのにオールブラックスはそこにいることができなかったのか。決勝戦を見ながら、何かを感じた人もいると思う。

ニュージーランドヘラルド紙に、Sean Fitzpatrick 氏のワールドカップへのコメントが載っていた。

「今回のワールドカップでオールブラックスになりが足りなかったかを考えた時に、メンタルタフネスだ、と答えることに同意する人は多いだろう。では、なぜ他のチームに比べて、メンタルタフネスに問題があったのか。どうすればメンタルタフネスを強化することができるのか。」

Sean Fitzpatrick 氏は結論として

「オールブラックスの選手は、エアニュージーランドカップやスーパー14などの試合にもっと出て、試合数をもっとこなして、そこでメンタルタフネスを強化すべきだ。」と言う。

「ローテーションポリシーの名の下に、オールブラックスの選手達がコンペティションに出ないことで、自らオールブラックスの価値を下げているのではないか。なぜ、今年のエアニュージーランドカップのセミファイナル、ウエリントン対クライストチャーチ戦に、クライストチャーチでいい天気だったにもかかわらず7,500人しか観客が集まらなかったのか?オールブラックスの選手達が出ていなかったからではないのか? Richie McCaw が昨年何試合に出場したか。わずか20試合程度だ。ラグビーの試合が多すぎると言う人もいる。でも、年間25試合と言うのは、そんなに多いとは思わない。選手を疲れさせてはいけないと言う意見もあるだろう。でも、今回のワールドカップの他のチームを見るとわかるが、イングランドも南アフリカも、年間を通して同じチームで同じプレーヤーで戦っている。オールブラックスの選手が、クラブチームやプロビンシャルレベル、スーパーラグビーレベルでプレーしてこそ、ワールドカップで勝てるだけのメンタルタフネスを身につけることができると確信している。」

また、Tana Umaga は、以下のように言っている。

「オールブラックスは、今までゲームプランを改める必要がある。確かに効果的な部分もあるだろうが、できるだけミスを少なくするという観点から見ると疑問がある。ヨーロッパのスタイルはミスをしないスタイルで、これこそオールブラックスに必要な部分だ。オールブラックスが世界一のチームであることは疑いないが、ワールドカップでのアプローチは変える必要がある。敵陣にある程度攻め込んだら、単にトライを狙うだけではなく、考えられるあらゆる方法をためすべきだ。」

先日、日本でラグビーのコーチをしている方からメールをいただいたが、ワールドカップを見ていて、ディフェンスが強化され過ぎていてキッキングゲームが多く、見ていて昔ほど盛り上がらないというような内容だった。確かに決勝戦も結局ノートライ。相手のペナルティーが得点に結びつく試合だった。オールブラックスのように、単にトライを取るために、という試合運びでは勝てなくなってきているのかもしれない。

メンタルタフネス。これは、オールブラックスだけの問題ではないように感じる。ご存じない方も多いかもしれないが、今年の4月には、世界最大のヨットレース、アメリカズカップもヨーロッパで行われ、ニュージーランドは決勝戦にまでは進んだのだが、結局カップを取り戻すことができなかった。ヨットのチーム、「チームニュージーランド」にも、技術的な問題、クルーの問題、金銭的な問題などいろいろあるだろうが、ラグビーと同様に、メンタルタフネスにも問題があったのではないかと感じる。最後のレースなどは、わずか1秒差だった。

これから4年後のニュージーランドでのワールドカップに向けて、またいろいろな選手も出てくるだろうし、コーチやスタッフも変わるだろう。また、4ヵ月後にはスーパー14も始まる。今回カップが取れなかった以上、また全てが「カップに向けて」の道となる。2011年は、自国開催で優勝となることを、オールブラックスファンとしては祈っている。


(Kickoff-T)



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Dream is over

It's hard to believe.
(信じられない)

テレビアナウンサーから、試合後開口一番出た言葉だ。

一抹の不安はあったけれど、まさか本当に負けるとは誰もが思っていなかっただろう。テレビでも、フランスは予期せぬ勝利を手に入れた、と言っていたし、クオーターファイナルをテレビで見てから、その日のフライトでフランスに飛ぶ予定だ、というオールブラックスファンのリタイアした夫婦がテレビに出ていたが、奥さんは泣いていた。

世界最強のチームだと思う。いまでもそう思う。それが、今までで最低の結果に終わってしまった。絶対に合格間違いなし、とA判定を模擬試験で何度ももらいながら第一志望大学に不合格だった受験生の気持ちはこんな感じなのだろうか。大学受験の浪人は1年間だが、オールブラックスは、今から4年間の浪人生活だ。ファンもそれに付き合うことになる。Graham Henry が2007年の10月を目指して作り上げてきた最強チーム。これ以降、こんないいチームが出てくるかどうか、わからない。浪人生も年を取るし、敵も力をつける。大きな大きな優勝のチャンスを逃してしまった落胆は大きい。

トライは2トライずつ。コンバージョンを1つはずしたのが痛いが、ポジションは71%、テリトリーは63%と、数字の上では圧倒的な強さを示していたのに、勝てなかった。

確かに、Luke McAlister のシンビンと、フランスのトライ前のフォワードパスを見逃したレフリーに対する、オールブラックスファンとしての不満はある。TV3のアンケートでも、「オールブラックスが負けた原因は?」との問いに、チームやコーチを抜いて「レフリー」が55%でダントツ1位になっていたのは事実だ。Bebo というソーシャルネットワーキングサービスのサイトでは、レフリーに対する批判がかなりの数書き込まれているという話もある。でも、それでも勝ってほしかったし、レフリーを理由にはできないと思う。試合後の会見でも、Richie McCaw は何度も目を押さえていたけれど、Graham Henry も含めて、レフリーへの不満は口にしていない。「ここまでくれば、きちっとするべきことを試合中にしたチームが勝つ。我々にはそれができなかったし、フランスはそれをやったということだ。」とGraham Henry は言っていた。ファンとしての気持ちはわかるし、今後のラグビー界のために客観的にレフリーの批判をするのならいいと思うが、勝敗の原因を単にレフリーに求めることはしたくないと思う。

日曜日、試合が終わったとたんに、ニュージーランド人の友達から電話がかかってきた。そのときも、「Unbelievable」という言葉が何度も使われた。今日、月曜日、週末明けの仕事が始まって、ロトルアボーイズハイスクールの留学生担当者からメールが来た。こんにちは。の挨拶の後、
I imagine that the boys are pretty shocked about the rugby as I am myself!!! We should have won that game.
((ラグビー留学している)ボーイズたちは、ショックだろうと思う。私もだ!!オールブラックスは勝てたゲームだった。)との文章から仕事のメールが始まっていた。また、タウランガのある英語学校の校長先生からもメールが来た。
I am also very sad and we need to see happy people to feel good about life again. I cannot believe the results of AB’s
(私もとても悲しくて、楽しそうな人々に会って気分を盛り返す必要がある。オールブラックスの結果は信じられない。)と書いてあった。

今だに気持ちが沈んでいるというオールブラックスファンもたくさんいるだろうし、体調を崩して仕事を休んでいる人もいるだろう。先にテレビに出ていたリタイアした夫婦の奥さんの一言がまだ気休めになるかもしれない。

「オーストラリアも負けたのがせめてものなぐさめだよ」

(Kickoff-T)

フランス戦 スカッド発表

ニュージーランド時間の7日朝行われるフランス戦のスカッドが発表になった。

Graham Henry によると、かなり悩んだ選択だったようだ。Dug Howlett がはずれて、フィジアンの2人、Sitiveni Sivivatu とJosevata Rokocoko が選ばれているのも、悩みに悩んだ結果だったようだ。ルーマニア戦で活躍したKeith Robinson は、「クオーターファイナルに出なければ、それ以降の試合には選ばれないだろう」とGraham Henry は言っていたようだ。怪我が心配されたDan Carter も何とか出場している。リザーブのNick Evans がどういうプレーを見せてくれるのか、どのタイミングでNick Evans が出てくるのか、このあたりが試合内容に影響しそうだ。

オールブラックスが勝つとは思うが、1999年のセミファイナルでフランスに負けているだけに、序盤戦からリードする展開で、安心して最後まで試合を見たい。

クオーターファイナルだけではなく、セミファイナル、ファイナルも視野に入れて選ばれているのだろう。これからの3試合、誰が出るのかも見所だ。

スカッドは以下の通り。

1. Tony Woodcock
2. Anton Oliver
3. Carl Hayman
4. Keith Robinson
5. Ali Williams
6. Jerry Collins
7. Richie McCaw (captain)
8. Rodney So’oialo
9. Byron Kelleher
10. Dan Carter
11. Sitiveni Sivivatu
12. Luke McAlister
13. Mils Muliaina
14. Josevata Rokocoko
15. Leon MacDonald

Reserves:

16. Keven Mealamu
17. Neemia Tialata
18. Chris Jack
19. Chris Masoe
20. Brendon Leonard
21. Nick Evans
22. Isaia Toeava



(Kickoff-T)





8強 出そろう

ラグビーワールドカップのプールステージが終わり、クオーターファイナルに進出する8チームが決定した。

プールAからは、南アフリカ(プールステージ19ポイント)とイングランド(14ポイント)。イングランド対トンガの試合前に、トンガからの移民が初のクオーターファイナル進出に向けて熱の入った応援をニュージーランド各地で繰り広げていたが、36対20でトンガはあっさりと負けてしまった。私の隣人もトンガからの移民だが、試合前はかなり興奮していたようだ。

プールBからは、オーストラリア(20)とフィジー(15)。ジャパンが31対35と善戦したフィジーが8強に残り、ウエールズが出られなかったのは、この大会最大の番狂わせだった。この結果を受けて、「ジャパンの今後に期待できる」と考えるのか、「今大会でもう少し頑張っていれば、ひょっとしたらジャパンも。。。」と考えるかはさておいて、ウエールズ戦でのフィジアン達の戦いぶりはすばらしかった。

プールCはニュージーランド(20)とスコットランド(14)。スコットランド対イタリアも18対16と、どちらが勝ってもおかしくない試合だった。

プールDからは全勝のアルゼンチン(18)とフランス(15)がクオーターファイナルに進出。このプールのアイルランドが大会前の評判に比べてかなり期待はずれだったのも、今大会の意外な点と言える。また、フランスが1位で出てくるだろうと誰もが思っていただろうが、アルゼンチンがフランスに勝って1位通過したことで、ニュージーランドはクオーターファイナルでフランスと戦うことになった。

8強を整理すると、1位通過が、南アフリカ、オーストラリア、ニュージーランドとアルゼンチン。このうち、プールステージで全試合ボーナスポイントを取ってフルポイントで通過したのが、オーストラリアとニュージーランド。南アフリカはイングランド戦で、0点に抑えながら3トライでボーナスポイントが取れなかった。各プール2位が、イングランド、フィジー、スコットランドとフランス。こうしてみてみると、南半球のチームが1位通過、フィジーを除いて北半球のヨーロッパ勢が2位通過となっている。アイルランドの結果もそうだが、この大会は、6ネーションズに参加しているチームの活躍があまり見られない。逆に、南半球の時代を感じさせる結果と、今のところはなっている。

今週末に行われるクオーターファイナルは、
オーストラリア 対 イングランド
ニュージーランド 対 フランス
南アフリカ 対 フィジー
アルゼンチン 対 スコットランド
と、ほぼ、北半球対南半球の組み合わせとなっている。

これで1位通過の4チームが全て勝つようなことになれば、セミファイナルからは完全に南半球チームの戦いとなる。

ディフェンディングチャンピョンのイングランドは、前大会決勝戦で、延長につぐ延長で劇的ドロップゴールで勝利したオーストラリアに対して、クオーターファイナルで負けるわけにはいかないし、開催国のフランスもいいところを見せてほしい。また、勢いに乗るフィジーとアルゼンチンが、南アフリカ、スコットランドにどのような内容の試合を見せてくれるのか楽しみだ。

さて、オールブラックスだが、Sione Lauaki がルーマニア戦での危険タックルで2週間の出場停止でフランス戦には出られない。また、回復に向かっているとは言え、Daniel Carter の怪我の具合も心配されている。フランスのコーチBernard Laporte も、「オールブラックスには勝てる」と言っているらしいし、ルーマニア戦を見ていても、100%満足のいく試合内容ではなかったオールブラックス。毎大会優勝と言われながら勝てない原因を今大会も引きずっているのか、それとも、そんなファンの心配が杞憂に終わるのか。ここからは負ければ終わりの勝負。セミファイナルに不安を抱かせないような勝ち方を是非見せてほしい。週末に向けてニュージーランド全土が少しずつ緊張に包まれていってるのを感じる。

(Kickoff-T)
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