ニュージーランド ラグビーブログ

ニュージーランドと日本を結ぶ 双方向ラグビーブログ

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共通点はロトルアボーイズハイスクール

グランドスラムツアーで、ヨーロッパ遠征中のオールブラックスである。日本でのオーストラリア戦を皮切りにウェールズ、イタリア、イングランド、フランスなどと各地で対戦している。

現オールブラックスのメンバーの以下の3人。
Tom Donnelly
Mike Delany
Liam Messam
そして、イングランド代表チームのフッカー
Dylan Hartley

この4人に共通するものは何?これがすぐにわかる人はかなりの「通」かもしれない。

この4人、実は全員がロトルアボーイズハイスクールという同じ高校の出身なのだ。
今期のオールブラックスは全員で34名程度の選手団なので、3名同じ高校出身というのはかなり多いと言える。
イタリア戦では、この3人ともがスターティングメンバーであった。15人中3人が同じ高校出身。ナショナルチームの対戦で、4人が同じ高校出身というのはすごいことだ。
また、イングランド代表のHOのDylan Hartley選手も、16歳までロトルアで過ごし、イングランドに移りすんだそうだ。「HAKAをみると、襟元を正すような気持ちになる。でも、あれはオールブラックスしかしてはいけないものだから、自分がすることはない。」と言っていた。


ロトルアボーイズハイスクールはスポーツで有名な高校で、特にラグビーとゴルフは世界的に有名な選手を多数輩出している。ラグビーのチームはニュージーランドで全国一になったこともあり、日本にも遠征した。ゴルフではDanny Lee 選手が有名だ。


ロトルアボーイズハイスクールにはラグビーアカデミーという授業が週に10時間あって、卒業単位にも認められている。この授業は主に個人のスキル向上を目指すために行なわれている。
日本からも、長期留学はもちろん、ロトルアボーイズハイスクールに短期ラグビー留学する学生も多い。
ロトルアボーイズハイスクールにラグビー高校留学した日本からの留学生はみんな、日本との違いに最初は驚く。そして、ニュージーランドのやり方のほうがいいと声を揃えて言う。


放課後はチームの練習がある。日本でいうクラブ活動だ。ロトルアボーイズハイクールには、1軍から4軍、そして、ジュニアのU15、U14のチームがあり、それぞれのチームが地方の大会に出場する。1軍に入ることは至難の技だ。
ロトルアボーイズハイスクールのラグビーの1軍の選手は、多数のオールブラックス選手を輩出しているだけのことがあり、地元の小学生からの憧れの存在だ。
スーパー14の試合がロトルアで行われた際、カーテンマッチ(前座試合)に、ロトルアボーイズスクールの試合が行われたことがある。
先輩であるメッサムは、控え選手と一緒にサイドで高校生の試合を観て、後輩に声をかけていた。
その試合には、なんと留学中の日本人選手もメンバーに選ばれていたのだ。

同じ高校の先輩が、活躍してオールブラックスになる。
同じ高校の先輩が、別の国の代表に選ばれている。
そして、その先輩同士が対戦する。
なんともすばらしいことではないか。
「明日は、自分も」と夢が広がる。

自分の住む街にあり、普段からよく行っているロトルアボーイズハイスクール。
日本からの留学生もいるロトルアボーイズハイスクール。
その高校出身の選手が、国代表として黒いジャージを着ていると、つい親戚のおばちゃんのような気持ちになり、身内のように感じてしまう。


RBHS.jpg



今週は、南アフリカを降したフランスとの対戦だ。厳しい試合になりそうだ。

Go!All Blacks!
Go! Rotorua Boys' High!

(Black Kiwi)





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スクラムのグレイゾーン イタリア戦

Great occasion. Great stadium.
Shame about the rugby and the refereeing.
(すばらしい祭典であり、すばらしいスタジアムであったが。
ラグビーとレフリーはひどかった。)
先週土曜日に行われたオールブラックス対イタリア戦はこう評された。

レフリーは、オーストラリアのStuart Dickinson氏。
とにかく、スクラムにおいてよく笛が吹かれた。
最後5分で、なんとスクラムのやり直しが11回。

「バックスにとってはフラストレーションのたまる試合だったよ。」とフルバックで出場したコーリー・ジェーン選手。

イタリアのコーチも、オールブラックスのコーチヘンリー氏も両方が試合後にレフリングに対する抗議をしたそうだ。

イタリアのコーチは、「スクラムにおいて、あれだけペナルティを(オールブラックスが)繰り返したのだから、ペナルティトライをイタリアに与えるべきだったのでは?」と。

反対にオールブラックスのコーチのヘンリー氏は、このように言ったという。
スクラムルールの「グレイゾーン」を明確にするべきだ。
オールブラックスのフロントローは、スクラムを故意につぶしたという反則を何度もとられたが、これはイタリアのプロップMartin Castrogiovanni選手が、がっちりと組み合おうとせずに力をいれないスクラムをしたからで、オールブラックスのスクラムのやり方が悪いのではないという主張だ。

オールブラックスキャプテンのRodney So'oialoが言うには、「レフリーの Dickinsonは 自分達がよしとするスクラムのあり方、スクラムのやり方とは"totally different view" を持っていた」と。

スクラムに対し、もう一度明確なルールが必要かもしれない。

レフリングを別にしても、確かにみていて、フラストレーションの残る試合であった。
それにしても、オールブラックスは見せ場がなかった。
イタリアのディフェンス、早くて固かった。
イタリアのできはよかったと思う。
それに比べて、オールブラックス。新人をたくさん登用した試合であったとはいえ、すべてにおいてイタリアに負けていた。

強くて速いオールブラックスをみたかったのに。

来週のイングランド戦、再来週のフランス戦、だいじょうぶなのだろうか。
(Black Kiwi)


オールブラックス採点評価 ウェールズ戦

まだ20歳の顔に幼さの残る若者の鮮烈デビューであった。
新しいスターの誕生か。
何年かに一度このようなすばらしいオールブラックが出てくる。
リッチーしかり、カーターしかり。
土曜日に行われたウェールズとの試合でのZac Guildford選手は、superbという言葉がぴったりであった。
終始リラックスし落ち着いてプレイしていたザック。
彼は言う。
「7万5千人のお客さんの歌声と歓声はすばらしかった。ホークスベイの1万のお客さんのそれとはかなり違っていたよ。」
この落ち着きぶり。
ハイパイントを落ち着いてキャッチする、オフロードパス、ディフェンスなどどれをとってもすばらしかった。
若い選手にありがちな、つい自分で前に持って行こうとしつぶされてしまうというミスもなく、冷静にまわりをみてパスをしていた。
アンドリュー・ホア選手のトライに結びつく美しいパスを出したのもギルフォード選手である。
「高くあがったボールをキャッチするのは得意なんだ。」とギルフォード選手。

ウェールズも強かった。守りの堅さ。
先週東京で行われたトライネーションのワラビーズよりもウェールズのほうが強いのではないか。

試合は、19-12でオールブラックスが勝った。


以下、ニュージーランドヘラルド紙に掲載されたHow they rated(採点評価)である。10点
満点でのそれぞれの点数評価。(評価者:ラグビーアナリシストDylan Cleaver氏)

【オールブラックス】
15.Mils Muliaina 7.0
バックで落ち着いたプレイが光っていた。2回、見事なブレークダウンがあった。
小さなミスは、ブレイクの際、プロップに囲まれてしまったこと。

14. Cory Jane 7.5
もう一人の立役者。非常によいプレイをしていた。まれに、決断がよくないときがある。
He is a keeper.

13. Conrad Smith 7.5
インサイドからのブレイクにおいて、本当によいパフォーマンスをみせた。そのやり方は、時には彼は好きではないようだが。たぶん、トライも決まっていた。しかし、あのスタジアムにおいては、りんごをくるくると回すようなやり方では決してドアノブは開かないのだ。(アウェーのスタジアムなので、ちょっとでもノックオンだと怪しいトライはとってもらえないの意味。)

12. Ma'a Nonu 5.5
ディフェンスはよかった。しかし、トライできたはずのボールを落としてしまった。カニのように横に走るばかりでは、すぐにつかまってしまう。タイミングをもっとよくすべきである。
そうすれば、フラットなパスもキャッチできるのに。

11. Zac Guildford 8.0
コメンテーターのOTT(おおげさ)な媚へつらいには吐き気がしそうだったが、公平にみても,
彼は国代表レベルに達していた。ゴールキックが決まりそうなペナルティを相手に与えてしまったことだけが、唯一ちらりと彼の弱さを見せた部分。

10. Dan Carter 7.0
ゴールキックは安定している。しかし、高く上がったボールの下でのプレイは劣る。ハイショットをうまくやりすごせたのは、ラッキーだった。ブレークアウトのパフォーマンスから程遠くはなかったが、ペナルティをともなった警告はされなかった。
(注:危険なタックルのペナルティとして、カーターは1試合(イタリア戦)に出場しないことが後日決定しました。)

9. Brendon Leonard 6.0
もう少しでトライできたのに、ミスしてしまった。あのトライなら決められたはずだ。
遅い!非常に遅い!ベストの状態に戻ろうと努力はしたが、現在の位置は、南方出身者(インバカーギル出身のカーワンのこと)に次ぐ2番手だということを露にしてしまった。

8. Kieran Read 7.5
ラインアウトにおいて力を発揮した。トラック周囲では大変うまい。依然として少々雑なところがあるが、もたもたしたところが少なくなった。

7. Richie McCaw (captain) 7.5
すばらしい適応性、順応性をみせた。ディフェンスの硬さ、ディフェンスのパワーを見せつけた。

6. Jerome Kaino 7.0
トライの際の彼の働きに注目せよ。もしかしたら、反則ギリギリのプレイかもしれないが、すばらしい動きである。

5. Jason Eaton 6.5
髪とひげがつながってしまっているペナルティ(もじゃもじゃひげに対する揶揄)だが、見苦しくはない。ロックにおけるlong-term solution(解決に時間がかかる問題)となりえる。
ウェールズにとって彼はそんなにいやな存在ではなかった。昔の彼は敵チームにとってすごくいやな存在であったのだが。

4. Brad Thorn 8.0
猛烈な(すばらしい)試合であった。正確で、疲れを知らない、すばらしい強さであった。キャプテンのマッコー選手が、今までで一番Brad Thornが調子が良かったと評価していた。

3. Neemia Tialata 7.0
スクラムでの足の動きが悪いため、フリースクラムパスを与えてしまった。ウェールズのラックベースで、馬鹿なペナルティをとられてしまった。しかし、それ以外はよかった。調子に乗ると、驚くほど強い。

2. Andrew Hore 8.5
ラインアウトがどれほどよくなったことか。ナイストライ、そして2回のすばらしいタックル。
ラックの中でのクラッシックなstripなど。ThornやウェールズのJonesたちと同じくすばらしい活躍ぶりであった。

1. Wyatt Crockett. 7.5
彼の機動力とスキルはすばらしい。Horeのトライをリードしたことがそれを証明している。

Reserves:
16. Corey Flynn --
17. Owen Franks 6.0
スクラムはあまり多用されなかった試合であった。
18. Tom Donnelly 6.5
彼がはいったとたんにオールブラックスがトライした。
19. Adam Thomson 6.0
20. Jimmy Cowan 5.5
はいったとたんに、スパークした。しかし、あわやトライというインターセプトをされた。
21. Stephen Donald --
22. Ben Smith --


【ウェールズの採点評価】
15.James Hook 7.5
14. Leigh Halfpenny 7.0
13. Tom Shanklin 6.5
12. Jamie Roberts 7.0
11. Shane Williams 6.5
10. Stephen Jones 6.5
9. Gareth Cooper 7.0
8. Ryan Jones (captain) 7.5
7. Martyn Williams 6.5
6. Andy Powell 6.0
5. Luke Charteris 7.0
4. Alun Wyn Jones 8.0
3. Paul James 6.5
2. Matthew Rees 6.0
1. Gethin Jenkins 7.5

Reserves:
16. Huw Bennett --
17. Duncan Jones 6.0
18. Bradley Davies 6.0
19. Dafydd Jones --
20. Martin Roberts 6.5
21. Jonathan Davies --
22. Tom James --


今週末は、イタリアとの試合である。
(Black Kiwi)
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