Daniel Carterが、フランスのラグビークラブToulon Rugby ClubからNZ$140万ドルから190万ドルでオファーを受けているということは、先月から大きな話題になっている。今年一杯NZRFUとの契約が残っているCarterには、まだまだ決断をする時間が残されているが、そのCarterにNZRFUが特別オファーをしている。フランスでシーズンにプレーしたとしても、6月にニュージーランドに帰ってきてまたオールブラックスでもプレーできる、という特別オファーだ。
NZRFUの規定によると、その年のオールブラックスに選ばれるためには、国内のコンペティションに出場していることが前提とされているが、その規則を選手によっては適応しないことができる、というオファーだ。NZRFUによると、このような変則な規則を適用される選手は、数名に過ぎないということだが、当然Carterには当てはまる。
懸念される、スーパー14のスポンサーやファンからの反対だが、それも大きな問題はないというNRFUの見解だ。
今のニュージーランドラグビーが考えるべきことは、3つあるとされている。一つは、オールブラックスの海外流出を防ぐこと、二つ目は、ワールドカップで勝つこと、そして最後は、ラグビーをもう一度楽しいものにすることだ。その3つの観点から見ると、今回のDaniel Carterに対する特別オファーも、NZRFUが当然検討すべき一つの方法だと思う。
ヨーロッパのチームとオールブラックスを比較すると、次のような違いがある。
[ ヨーロッパ ]
1チームに在籍
1人のコーチ
1シーズン2大会
オフシーズンがはっきりしている
家を空けることが少ない(最長でも連続2日間)
[ ニュージーランド ]
3チームに在籍
3人のコーチ
年間4シーズン(SP14、ANZCup、ABs2シーズン)
年間を通してオフ期間が少ない
年間180日は家を空ける
これに、収入の差を考えると、Daniel Carterがヨーロッパに興味を示すのも当然と思う。ブラックジャージーの魅力もまだあるが、それを上回る引きつける力がヨーロッパにはある。NZRFUもそれがわかっているからこその特別オファーだろう。
2007年のワールドカップで勝てなかったことが、単にその結果だけではなく、このようにだんだんとニュージーランドのラグビー界に影響を与えている。もはや世界一ではないブラックジャージーに固執するよりも、収入や環境を優先する選手が増えるのをとめることは難しい。Daniel Carter以外にも、多くのオールブラックスがヨーロッパや日本への移籍を考え、決めている。
今年のオールブラックスの結果も、今後の選手の動向に大きな影響を与えると思う。
(Kickoff-T)


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