ニュージーランド ラグビーブログ

ニュージーランドと日本を結ぶ 双方向ラグビーブログ

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NZの一般のラグビープレー環境

日本ではいよいよラグビーシーズンが始まりますが、ニュージーランドのラグビーシーズンはそろそろ終わりです。ただ、ナショナルチームのオールブラックスのゲームは、2009 Investec Tri Nations が9月12日、19日の2回と、2009 End of Year Tour が東京を皮切りに、10月31日から12月5日まで行なわれます。これからは、ニュージーランドの人たちは、プレーするラグビーの季節から観るラグビーの季節に移ります。

ニュージーランドはラグビー王国と呼ばれています。それはもちろん、ナショナルチームであるオールブラックスの強さと人気によるところが大きいですが、一般市民レベルで、こどもから大人まで、ラグビーが広くプレーされていることも大きな理由だと思います。

今はどうかわかりませんが、30年前私が日本で小学生のときは、男の友達で家に野球のグローブを持っていない人は、(買いたくても買えなかった人も中にはいたでしょうが、)印象としてはほとんどいませんでした。そのくらい、みんな草野球を近所の広場や校庭で毎日あたりまえのようにやっていました。ほとんどのこどもは、将来野球選手になるとかそんなことは全く考えていなかったけれど、ただ、好きで野球をやっていました。ほとんど誰でもキャッチポールと簡単なバッティングくらいはできました。高学年の子は低学年の子に、バットの持ち方を教えたり、ボールの握り方を教えたりしていました。

それと同じように、ニュージーランドでは広くラグビーが行なわれています。男の子は家に誰でもラグビーボールを持っていますし、芝生の小学校の校庭でみんなで何気なくパスをしています。日常の中にラグビーがあります。


そして、何よりラグビーがずっとニュージーランドで人気があるのは、ラグビーがやりたいと思ったときに、すぐそばにできる環境があるからだと思います。ニュージーランドには、約26の地方ラグビーユニオンがあり、それらのユニオンがプロのチームを持っています。そのうち14チームはエアニュージーランドカップに出場し、12チームはハートランドチャンピョンシップに出場します。そして、それぞれの地方ラグビーユニオンは、プロチーム、クラブチーム、高校のチーム、年齢別の選抜チームなどを管理、運営しています。

例えば、ロトルア、タウランガ、ファカタネなどの地域は、ベイオブプレンティラグビーユニオンの管轄です。ベイオブプレンティラグビーユニオンにはベイオブプレンティスティーマーズというプロのチームがあり、エアニュージーランドカップに出場しています。オールブラックスのTanerau Latimer 選手はベイオブプレンティスティーマーズの選手です。

ベイオブプレンティラグビーユニオン管轄下には、現在38のクラブチームが登録しています。そして、38それぞれのクラブチームには、大人のシニアチームに加えて、こども対象のチームが、5歳以下のU5、6歳以下のU6から、13歳以下のU13まで年齢別にそれぞれあります。大きなチームでは、それぞれの年齢別全てにチームがあるところもありますし、クラブチームによっては、U5、U7、U9 など、2年間の年齢で1チームを編成しているところなどもあります。13歳を超えると高校に入学しますので、14歳から18歳までは各高校のチームに所属してプレーをします。高校を卒業するとまた、クラブチームでプレーをします。

そして、もちろん、U5、U6、U7、U8、U9、U10、U11、U12、U13と年齢別に練習が行なわれ、シーズンには年齢別にコンペティションも行なわれます。

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また、14歳以上が在籍するニュージーランドの高校では、例えば、ロトルアボーイズハイスクールなど強豪高校で選手数が多くなると、年によってはU14、U15と、16歳以上は4軍、3軍、2軍、1軍の6チーム(あるいはU14とU15それぞれ2チームの8チーム)が編成されます。それぞれのチームはレベルに見合ったチームとシーズンには必ず試合があります。したがって、14歳でも15歳でも、高校1年生でも2年生でも、シーズン中は必ず、自分が所属するチームで大会に参加できます。各高校で基本的には3年生中心の1チームだけしか大会に参加できない日本の大会と、ここが大きく違うところだと思います。

クラブチームやジュニア、高校のラグビーの大会は、例年8月中旬から下旬までで終了します。大会が終了すると練習も終了です。来年のシーズンが始まる2月ころまでは、多くのプレーヤーは他のスポーツをやったり、のんびりしたりしています。

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しかしながら、8月の大会終了時点で、ニュージーランドのそれぞれの地方ラグビーユニオンは、毎年、年齢別の選抜チームをつくります。例えば、ベイオブプレンティラグビーユニオンの場合、全クラブチームのシニア(大人)の選手の中から、ベイオブプレンティラグビーユニオンの代表チームとして、Development のチームを1つ作ります。また、その他に、U20、U18、U16、U15、U14、Roller Milles(11歳から13歳)、そして、Secondary School Girls (高校女子選抜)のユニオンの代表チームが、ユニオンによって選ばれた選手達で作られます。それぞれのチームは、例えば、オークランドやノースランド、カウンティーズマヌカウといった、他の地方ユニオンの選抜チームと8月下旬から10月上旬に対戦を行ないます。

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たとえ8月までの大会で自分の所属するチームがいい成績を残すことができなくても、ひょっとしたら自分の実力で、地方ユニオンの選抜チームに選ばれる可能性もあるということです。例えば、U20やSecondary School Girls (高校女子選抜)などのユニオンの代表チームの選手になるためには、自分が所属するチームのコーチの推薦を受けて、セレクターが開催するトライアルに参加した結果、最終的に選ばれる仕組みになっています。全チームの中から、年齢別の選抜チームに選ばれることは、とてもすごいことですし、選手にとっても、チームにとっても名誉なことです。

クラブチームも強豪高校の1軍のチームも、練習は週に2回程度で、8月には大会が終わり、10月には選抜チームの大会も終了してしまいますが、みんなラグビーをとても楽しんでプレーしていますし、スキル面でのレベルも高いです。全国的にこういった体制がしっかりと整っており、チームとしても、また個人としてもチャンスがたくさん与えられているところも、ラグビー王国たる所以だと感じます。




(Kickoff-T)


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