ニュージーランド ラグビーブログ

ニュージーランドと日本を結ぶ 双方向ラグビーブログ

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ニュージーランドのジュニア(小中学生)ラグビー

以前のこのブログの記事、「子供たちは、楽しく競い合うことが必要。( http://nzrugby.blog9.fc2.com/blog-entry-26.html )」に、日本の小学生ラグビーボーイの親御さんから以下のようなコメントを2月22日にいただきました。

「10歳の息子さんのラグビーの練習について。大きな試合の前の練習は、前半は全体練習、後半はレギュラーの子たちの練習試合となっている。レギュラーの練習試合の間、控えの子は1~2時間見学をしており、ラグビーを楽しめなくなっている様子だ。ニュージーランドの子ども達はどんな練習をしているのか。」

という内容のコメントでした。息子さんの所属しているチームやコーチに対する批判ということでは全くなく、ニュージーランドのジュニア(小中学生)の練習はどんなものなのか知りたい、というご質問です。

私も常にジュニアの練習をずっと見ているわけではありませんが、私の知っている範囲内でニュージーランドのジュニアの練習について簡単に書いてみたいと思います。

以前にこのブログの「NZの一般のラグビープレー環境( http://nzrugby.blog9.fc2.com/blog-entry-246.html )」でも書きましたが、ニュージーランドでは、高校生の年齢(14歳から18歳)以外は、基本的にクラブチームに所属してプレーし、クラブチーム単位で試合に参加しています。

例えばロトルアやタウランガを中心とした、ベイオブプレンティ地域には、現在38のクラブチームが登録しています。そして、それぞれのクラブチームには、もちろん18歳以上の大人のチームもありますが、5歳から13歳までの年齢別のチームもあります。そして子どもチームのコーチはそのクラブチームの大人のプレーヤーが行なう、という場合が多いようです。大人のチームのプレーヤーの中にはチームによっては、エアニュージーランドカップに出場しているプロの選手も何人か含まれています。

5歳から13歳までの年齢別のチームは、ほとんどの場合、5歳以下のU5、6歳以下のU6などから、13歳以下のU13まで年齢別にそれぞれあります。大きなチームでは、それぞれの年齢別全てにチームがあるところもありますし、クラブチームによっては、U5、U7、U9 など、2年間の年齢で1チームを編成しているところなどもあります。またある年齢のプレーヤーが多いチームは、例えば、一つのクラブチームのU7に2つ以上のチームを編成しているところもあります。

そして、基本的には全てのチームが5月から8月に行なわれる大会に参加しています。例えば、U7に2つのチームがある場合でも、2チームとも大会に別チームとして参加しています。また、試合にはチームのメンバー全員がたとえ短い時間でも交代で出場しています。

ジュニアの大会は例えばベイオブプレンティ地域の場合、38のクラブチームを大きく3つの小さな地域に分けて行ないますので、1大会に約10~18チーム程度が参加します。同じクラブチーム以外でリーグ戦をしますので、5月から8月のシーズン中はほぼ毎週土曜日が試合となります。

従って、ジュニアのクラブチームに所属している選手全員が、ほぼ毎回試合に少しは出場できるということになります。

ニュージーランドの場合、ジュニアでも競技人口が多いこと、大人と同じクラブチームのジュニア部門があること、年齢別に細かく分かれた大会が運営されていること、1つのクラブチームの1つの年齢層の中の複数のチームが大会に参加できること、試合には基本的に全員出場できるようにコーチが交代させること、多くの試合や練習を運営できるだけの施設と人員があること、大会は基本的にリーグ戦で行なわれること、などによって、ジュニアのプレーヤーが楽しみながらラグビーを続ける環境が整っています。

以前のこのブログの記事、ジュニアラグビー親子留学も一度ご覧ください。
http://nzrugby.blog9.fc2.com/blog-date-200808.html

私の感想ですが、スポーツですので当然「試合に勝つ」という目標はありますし、「勝つ」喜びを味わうというのも多くの目的の一つとしてはあると思います。しかし、もっと基本的なところで、ラグビーを、スポーツを、「楽しむ」という方針が貫かれているように感じます。コーチが選手を試合に送り出すときにも、「がんばってこい」というよりも「楽しんでこい(Enjoy!)」と言うことが多いように思います。

日本でも、理想を言えば、所属人数の多いチームは複数のチームに分けて、全チーム別チームとして大会に参加できるようになれば、レギュラーの練習試合を控えの選手がずっと見ている、という状況は少なくなると思います。しかしながら、これはあくまでも理想で、練習場確保の問題、コーチの問題、大会運営の問題などがあり、実現するのはそう簡単ではないと思います。

日本のジュニアのコーチの方など、現状や感想、ご意見など、コメントやメールをいただけましたらうれしいです。



(Kickoff-T)
















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  • 2010/02/23(火) 20:57:52 |
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  • 2010/02/26(金) 01:00:22 |
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Re: タイトルなし

ニュージーランドの高校の練習は、放課後週に2回程度、1回1時間半から2時間程度のチームが多いようです。サニックスで優勝経験もある、ロトルアボーイズハイスクールなどは、16歳から18歳の3学年で4チームあり、4チームとも大会に参加しています。1軍(1st ⅩⅤ)はやはり特別な存在で、地元の小学生からも憧れの的です。ロトルアボーイズハイスクールの1軍に入ることが目標という小学生もいます。1軍の雰囲気は他のチームの雰囲気とやはり違います。1軍でも練習量は週に2回程度です。練習は新学年が2月に始まってしばらくして3月頃から本格的になります。4月以降は試合があり、8月末頃にシーズンが終われば練習も終わりです。

ロトルアボーイズハイスクールの1st ⅩⅤは、今年の7月アルゼンチンに遠征に行く予定です。

また、シーズンが本格的に始まれば、高校の練習についてなど、記事にしたいと思っています。

  • 2010/02/26(金) 11:06:41 |
  • URL |
  • Kickoff-T #-

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  • 2010/02/26(金) 22:44:15 |
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  • #

いつも楽しく拝見しています。
私は京都のラグビースクールでコーチをしており、今、ちょうど小学4年生=10歳の子供たちのコーチをしています。私のスクールでは育成を目的としていますので全員を試合に出すように努めています。いつ伸びるのかわからない子供たちに平等にチャンスを与えるためです。ある記事では日本のサッカー、Jリーグでは早生まれ(日本では1月~3月)の選手が極端に少ないそうです。サッカー界では小さいうちから選抜方式をとっているため、その学年で成熟の遅い早生まれに機会が少ないからとの解説でした。私も子供のうちからコーチが優劣をつけることは、外れた子の可能性を絞ることになるのではないかなぁと思っています。かといって勝ちたいジレンマはあるのですが(笑)
両立は難しいですね!

  • 2010/03/13(土) 14:53:45 |
  • URL |
  • H尚 #-

H尚さん、コメントありがとうございます。H尚さんのおっしゃる通り、子どもって何かのきっかけで突然ぐんぐん伸びだすこともありますね。その「突然」が訪れるまでモチベーションを維持できる環境を作ることは、とても大切なことだと思います。いいスクールですね。

NZのジュニアの練習が始まったら、また練習の様子などこのブログでレポートできればと思っています。

  • 2010/03/15(月) 08:16:21 |
  • URL |
  • Kickoff-T #-

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